悪戦苦闘の3年間を過ごしてはじめて分かった、戦略人事の成功要因

ようこそ。弊社のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。お客様の課題に、私がどのような考え方で向き合っているのか、少しお話させていただきます。

2009年12月、私は日産自動車の企画統括部で、自動車の商品企画プロセス標準化の仕事をしていました。もうすぐ冬季休暇になるある日、私は人事部長に呼ばれました。そして、このように告げられました。

「来年の4月1日付けで、本社のグローバル人事部の部長職に異動してもらうことになりました。詳しい仕事の内容は、着任後に上司の役員から聞いてください」

私の人事部人生は、このように突然始まりました。

4月に着任し、そのアメリカ人上司のところに行くと、「あなたには、世界中の社員の採用と離職に伴う人員の変動と、日産グループ全体の人件費管理をやってもらいます」と言われました。

人事部経験の無い私に、なぜそのような重要な仕事を任せるのですか?と聞いてみたところ、「今の人事部は、数値の扱い方が出来ていない。エンジニアと商品企画の経験を活かして、人的資源管理(リソースマネジメント)を会社に定着させて欲しいのです」、という答えが返ってきました。

経験も前例もない仕事ですから、それからしばらくは悪戦苦闘の日々が続きました。古くから人事部にいる先輩や同僚だけでなく、社外の知恵も聞きに行きました。

前例のない悪戦苦闘の3年が過ぎた頃、私のチームはグローバル社員数25万人と、毎月1万人の人の出入りを管理し、約1兆円の人件費の活用状況を毎月役員会にレポートできるまで成長していました。

日本の連結会社のデータは稼働15日で、全世界のデータは稼働25日でまとめられるようになっていました。

このころになると、日本人事企画部長を兼務するようになりました。本社の人事評価制度の改定のリーダーとなり、新卒350名・中途入社200名の採用責任者を兼務するようになりました。春闘では労働組合との交渉も担当し、賃金制度の改定にも携わりました。

これらの経験を通して得られた教訓は、「すべての人事業務は、連携させて考えた方が上手くいく」ということでした。

2016年に日産自動車を退職して株式会社経営人事パートナーズを設立し、大手から小規模ビジネスまで幅広い会社の人事課題解決のお手伝いをしました。そこで分かったことは、多くの企業で人事の課題が個別に扱われている、ということだったのです。

採用は採用チームの問題、人材育成は育成チームの問題、人事評価は評価制度チームの問題、賃金テーブルは経理部門が検討する課題というように、課題ごとに対応策を考えていくことが、効率的な方策であると信じられています。

実際に、高度成長期のように未来がある程度予見可能な時代では、この分業体制が上手く機能していました。ところが昨今は、ビジネス環境が急速にかつ予測できない方向に変化する時代になりました。

会社が変化しなければいけない時、顧客や経営者が要求するレベルで人事業務のスピード、品質、コストを実現するためには、個別課題の最適化では限界がある、ということを皆さんも日々感じているのではないでしょうか?

ギリシアの思想家アリストテレスは、「全体は部分の総和に勝る」という名言を残しました。これは、全体には部分の総和以上の構造が存在していることを示しています。

私の企業人事部での6年という経験は、決して長いと言える期間ではなかったかも知れませんが、人員数と人件費という人事の基本数値をマネジメントするため、人事のほぼすべての業務領域を短期間に経験することが出来ました。その結果、人事は全体最適から考えた方が個別課題の解決に対し、有効な手を打つことができるし、結果的に解決が早いということを学びました。

人間だれしも、自分のことを客観視することは難しいわけですが、同じことは会社にも当てはまります。弊社は、様々な成功例と失敗例を見てきた知識と経験を応用して、お客様の人事課題を客観的に把握し、共に解決策を考えるパートナーとなることを目指しています。

株式会社経営人事パートナーズ 代表取締役 山極毅

名称 株式会社 経営人事パートナーズ
Management HR Partners
 
創業 2016年4月1日
 
代表取締役社長  山極 毅
所在地 〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階
 
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