車の検査入院
From:山極綾子
先日、我が家の車を検査入院…具体的には、車検に出してきました。
無理を言えばもちろん一日で終わらせてくださるのかもしれませんが、
特に急ぎの用があるわけでもなかったため、一泊二日の入院でした。
細かいところまで念入りに見ていただいて。
いくつか電球が切れてしまっていたこと以外には不具合もなく、
無事に検査を終えて帰ってきてくれました。
ところで、この車、とても長持ちなのです。
というのも、今回の車検が恐らく4回目?
もうすぐ8歳を迎えようとしています。
まもなく、二桁に手が届きそうになってきました。
長持ちといえば、私が春や秋に来ているコートも、
なかなか長持ちしてくれています。
というのも、記憶が正しければ、
中学1年生の時にはすでに着ていたように思うのです。
つまり、すでに15年弱着ていることになります。
中学時代って、15年も前なんだなあ、
と思ってしみじみしてしまったことはさておき。
本来洋服は、そこまで持たせるものではないと思いますし、車もしかりです。
製造メーカーの視点から見れば、むしろ一定のところでガタが来てくれないと、
次の商品購入につながらないため、
長持ちはあまり喜ばしいことではないように思います。
ここまで長い間使っているお客さんは、
恐らく全体の1%にも満たないのではないでしょうか。
ところで1%といえば、統計の分野で「検定」という考え方があります。
例えば二つの母集団からデータを取ってきたとき、
この二つの集団の平均値が一致している可能性は?
一致していない可能性は?
一致していないとしたら、何パーセントの確率で一致していないと言えるのか?
といったことを調べる手法です。
多くの場合、“二つの母集団の平均値が一致している確率”が1%、
もしくは5%以下だった時、“一致している”ことは考えにくい。
つまり、“一致していない”と見なすことになります。
(例えば、ある施策を行ったときに、
その効果があったかどうか?を分析するものです。)
ですが、この1%という数字、確かに小さいかもしれませんが、
0%では決してありません。
私のように、1%以下の確率かもしれないけれど、
同じコートを15年使う人もいるのです。
統計的には有意でも、実際のところは違うかもしれない。
検定を業務に取り入れるときは、
頭の片隅においておくのも悪くないかもしれません。
山極綾子
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