子供たちの無限の体力

From:山極綾子（やまぎわあやこ）

「あやちゃーん！鬼ごっこしよー！！」

3分前に休憩しに家に入ったはずなのに、玄関から聞こえてくる女の子の声。

ちょっと待ってほしいと伝えるも、鬼ごっこの誘いの声は止まりません。

「早く―！！」

「まだー！？」

子供たちの無邪気な声を浴びて、覚悟を決めて玄関へ向かうのでした…。

あなたはゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか？

私はといえば、青森にある祖母の家に遊びに行ってきました。

その家には叔母や叔父、いとこだけでなく、いとこの子供2人が住んでいるのですが、

この二人の体力はそれはもう、無限とも思えるものでした。

ついたその日から鬼ごっこ。

次の日も朝8時から鬼ごっこ。

聞けばその日はみんなで動物園に行く予定だというではありませんか。

なんでそれなのにこんなに元気なの…。

子供の体力はもう、私には理解が及ばないものになってしまいました。

子供のころ母に遊ぼうとせがんだとき、

母から「お昼寝ごっこしよう」と言われて不満に思ったこともありましたが、

今なら母の気持ちが痛いほどわかります。

…休みの日にまで、体力を使うことをするのはなかなかしんどいですよね…。

それはさておき、機械学習で出てくるものたちは、有限であることがほとんどです。

例えば計算に使うメモリも有限ですし、時間も有限。

使うデータも有限です。

そのため、有限のコストの中で、どれだけ高い精度を出すことができるのか。

そんな研究も多々行われています。

例えば能動学習。

与えられた学習データを受動的に使うのではなく、学習に有効なデータを逐次的に追加して、

能動的にモデルを学習していこうというモデルです。

他にも、学習に役に立たないだろうデータを切り捨てて、

計算時間を少なくしようというアプローチもあります。

もちろん、数学的に近似式を作って、複雑な問題を単純に置き換えて解こう、

といったアプローチもあります。

これらの多くのアプローチは、様々なものが無限に用意できれば、

不要なツールになるかもしれません。

そして、これまでは手が付けられなかった問題でも、リソースを無限に使えれば、

そのまま解けるようになる問題もたくさんあることと思います。

無限でないからこそ、そこをどうやって克服するか、

面白い問題がたくさんあるのだなあと感じます。

山極綾子

P.S.

今回のゴールデンウィークを経て、少なくとも体力はもう少しつけようと思いました。

まずは筋トレをさぼらないことから。頑張ってみようと思います。

P.P.S.

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