デジタルに嫌われる運命
From:山極綾子
あれ?どうして発券できないの?
マイナンバーカードの読み込みから全然進んでくれない…。
ずーっと、読み込み中のマークがぐるぐる。
これまでに何度もしたことがあるはずの住民票の取得@コンビニなのに、
この日に限って、全く進んでくれませんでした。
それもそのはず。
公的証明書を発行する大元のサーバーがエラーを起こしていたらしいのです。
それも、一部の自治体で、一定の時間だけ。
まさかそのたった一握りのエラーを引いてしまうなんて、本当に運がありません。
デジタルは私のことがお嫌いなようです。
デジタルに嫌われているなあ、と感じるのは公的証明書だけではありません。
例えばプログラムを書いているとき、必要なモジュール(すでに他の人が書いたプログラムで、
特定の動作をしてくれるお助け道具の様なものです)が使えないことはいつものこと。
とある企業のメールサーバーがダウンしているときに手続きをしてしまい、
経費の処理に影響が出たこともすでに(3回分の)2回。
本当に悲しい限りです…。
相性があるものと言えば、仕事内容もそのひとつでした。
これまで起きていなかった新しい問題に直面した時はとてもわくわくしましたし、
自分で考える余地があるのなら、単純作業も苦ではありませんでした。
一方で、今の仕事のルール化などは、苦行でしかなかったことを思い出します…。
これはきっとずっと変わらない、私の個性なのだと思います。
ところで、機械学習の手法に、「無限の計算コストをかけていいのならば、
与えられたデータに対して最適なモデルが学習できる」ことが可能な手法があります。
ですが、無限の計算コスト、というところがポイントで、実応用に耐えることはできません。
というのも、モデルを学習するために必要な空間計算量が信じられないほど多いのです。
(空間計算量とは、PCが問題を解くときに必要なメモリの量で、
どれほど多くの情報を一度に保持しておく必要があるか?ということを示しています。)
人間に比べてとても多くの記憶容量を持つPCですが、限界は何にもあるものですね。
ある意味では、上記の手法は、現実の問題には相性が悪い、ということもできそうです。
やはり、相性が悪いものに対応するには、例えばモデルを簡略化するとか、
近似の値を使うとか、いろいろな工夫が必要です。
ということは、デジタルと相性の悪い私も、なんらかの工夫をしなければならなさそうです…。
山極綾子
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