コーヒーを美味しく淹れる特別な水(経営人事メールマガジン)
From:山極綾子
あなたは一日に何杯、コーヒーを飲みますか?
コーヒーを飲むのも、もちろん好きなのですが、
最近私はコーヒーを淹れることにはまっております。
コーヒーの淹れ方、本当に奥深くて、全く飽きません。
味に影響を与える条件がとても多いのです。
例えば、ペーパーフィルター(紙でコーヒーを濾します)を使うか、
メタルフィルター(目の細かい金属製フィルターがコーヒーを濾します)を使うか、
と言った道具の違いも大きく影響します。
さらに、豆の種類や原産地、焙煎の程度にも大きく影響されます。
それ以外にも、抽出する温度や速さ、
果ては湿度のようなものまで影響するそうです。
そのため、コーヒーを淹れるときは常に、立ち上る香りを確認しながら、
ベストの味が出せるよう微調整をしていきます。
数年前からコーヒーは大好きであったのですが、
とあるコーヒーマニアさんにお会いしたことから、さらに加速しました。
その方の経営するカフェで過ごすと、
美味しいコーヒーでリラックスできるだけではなく、
美味しいコーヒーの淹れ方を勉強する時間にもなります。
その方は高い品質のコーヒーを淹れるスペシャリストで、
淹れ方について疑問があれば、なんでも答えてくれるのです。
適温は何度?
焙煎した豆の鮮度はいつまでもつの?
気になったことを聞けば、本当に、何でも教えてくれます。
その日、私はいつも通り、コーヒーを淹れる店長から何かを盗めれば、
と行動を観察していました。
するとコーヒー用のお水が、容器に入れられ
冷蔵庫の中で冷えているのを見つけました。
私は、ピンときました。
やっぱり美味しいコーヒーにはお水が重要なんだ!
きっと、店長がこだわりにこだわりぬいたお水に違いない!
そのこだわりを聞けば、私のコーヒー抽出スキルがまだ一歩成長する…!
「店長さん、お水は何を使ってるんですか?」
。。。
。。。。。
そして返ってきた答えは、なんと、「水道水」でした。
なんでも、店長さんの研究によれば、
ミネラルウォーターのような混じりけのない水では、
複雑なコーヒーのアロマを抽出することが難しいのだそうです。
逆に、水道水のように様々なものが混じったものの方が、
コーヒーの特徴が引き出される、とのことでした。
人間や組織も同じかもしれません。
様々な考え方が入り混じっているからこそ、お互いの特徴を引き出すことができ、
ひいては質のいい成果が得られる。
こういうこと、よくありますよね。
実は、コーヒーも人も、ほかの物も、
多様性があった方が面白くなるのは変わらないのかもしれません。
山極綾子
P.S.
会社の組織でも均質性が高いと、変化に弱い、と言われています。
すべてが均質になっているよりも、たくさんの持ち味があることで、
より魅力的な組織、味のある組織になるのですね。
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