2021年、人事の「キカク」と言えば?

From:山極毅

 

 

あなたがもし、先日のメルマガを読んでいたならば、今日のタイトルは

 

× 人事の企画 → ○ 人事の規格

 

だな!とピンときたと思います。

 

 

先日、弊社のオフィスにも、ISO30414の人事国際規格が届きました。

 

それが今日のメルマガに添付した写真です。

 

(ISO30414とは? ISOのHPから抜粋して翻訳)

 

ISO 30414, Human resource management – Guidelines for internal and external

human capital reporting は、組織が人的資本の実際の貢献度を

明確に把握できるようにした最初の国際規格です。

 

あらゆる種類と規模の企業に適用可能で、

組織文化、採用と離職、生産性、安全衛生、リーダーシップなどの

中核的な人事分野に関するガイドラインを提供しています。

(抜粋おわり)

 

 

いまどき冊子?と思いますよね

 

PDFバージョンも買ったのですが、

印刷された原本にしかない雰囲気を皆さんにお伝えしたくて1部購入しました。

 

ちなみに、この規格書のお値段は、18,216円でした。

 

 

さて、この本の中身は何かと言うと、以下の各項目に対して

企業はきちんと情報開示しなさいよ、的なことが書いてあります。

 

・コンプライアンスと倫理観

 

・コスト

 

・多様性

 

・リーダーシップ

 

・組織文化

 

・組織の健康・安全・福祉

 

・生産性

 

・採用・流動化・離職率

 

・スキルと能力

 

・サクセションプラン

 

・労働力の利用可能性

 

見てわかる通り、かなり広範囲な人事・人員・コスト情報を

開示するように求める内容です。

 

 

大企業と中小企業で、要求される情報開示範囲は異なります。

 

当然、大企業の方がたくさんレポートする必要があります。

 

この「人材リソースマネジメントの国際規格」は、2020年11月9日より

米国証券取引委員会により情報開示義務項目として設定されました。

 

今後は、米国上場企業だけでなく、債券等の発行企業を含めた

多くの国・多くの企業に対して影響があると予測されています。

 

 

具体的に何が起きるか?と言いますと、投資家や銀行から、“最低限”の

情報開示ガイドラインとして位置付けられる可能性が高いということです。

 

すでに日本国内にある海外法人の日本支社や、

外資系企業では対応にてんてこ舞いになっている会社もあるようです。

 

 

規格書を購入して、翻訳して、解読して、社内でデータ収集システムをつくって、

トライアルして、数値を検証して、

役員会に報告して、銀行や投資家に開示して、

それを今後も毎年(大企業だと4半期ごとになる可能性もありえます)

続けていくという膨大な作業をこなすことになるわけですが、

まだほとんどの企業の担当者が、ことの重大性に気が付いていません。

 

 

私は、前職の日産自動車で、

(色々な意味で有名になった)カロルス・ゴーン氏の指導の元、

人事情報のとりまとめや予算策定に携わっていましたので、

この規格書のヤバさ加減についてセンサーが働きます。

 

これを自力でやるには、かなりの労力だろうなと想像できます。

 

なぜそんなことが言えるのか?

 

当時私が在籍していた日産の人事チームは、日本に5名、海外に15名くらい

(かなり優秀な人たち)おりましたが、

人事レポートの品質が安定するまで約3年かかりました。

 

そこで得た知見というのは、「何をすべきか?」ということではなく、

「何をやってはいけないか?」ということです。

 

 

毎月、グローバル日産従業員25万人の人事データを集約して経営会議に報告し、

期末には有価証券報告書に記載する内容を取りまとめていました。

 

通算集約データは、25万人×12か月×6年=1800万人分になりました。

(自分でも驚きます)

 

株主総会では、人事データにまつわる500ページのQ&Aを

準備した経験もあります。

 

 

この辺りのノウハウを提供するセミナーを、ZOOMのオンラインで開催します。

 

題して、「人材リソースマネジメントの新しい国際規格ISO30414入門講座」

<テーマ>ISO30414対応で企業がゼッタイにやってはいけないこと

 

です。

 

 

最近多くの会社が、ISO30414関連のセミナーを主催しています。

 

彼らは、「彼らはやるべきこと」を中心にプレゼンしているようです。

 

(裏には、人材マネジメントツールの販売目的があるからなんですが。。。)

 

私は人事コンサルタントなので、

戦略の要諦である「やってはいけないこと」を中心に説明したいと思います。

 

ご興味のある方はお申し込みください。

 

(同業者の方はお断りするケースがあります。悪しからず)

 

開催日時

 

2021年2月23日 20:00スタート 22:00終了予定

 

お申込みは以下からお願いします。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_lensAPeoS8KxjZ2lgfEASQ

 

ただ、ひとつだけ条件があります。

 

出席される皆様とのQ&Aの時間を取りたいので、

参加は限定5名とさせていただきます。

 

既に1名様お申し込みをいただいてますので、残り4名様です。

 

お早めにお申し込みください。

 

 

このISOの趣旨ですが、適切に人材マネジメントをしている会社を認定し、

より多くの投資家に知ってもらい、資金を供給することで

より良い社会を作っていこうという思想が背景にあります。

 

もし、あなたの会社が優れた理念で運営しているにも関わらず、

ISOへの対応が遅れることで資金調達に支障が出ることは

とても残念なことだと思います。

 

素早く、正確に、かつ手間がかからない方法は存在していますが、

それを知っているコンサルタントはほとんどいないのが実情です。

 

今後は資金調達だけでなく、

人材の採用や会社の評判調査にも影響してくるかも知れません。

 

 

当日は質問も歓迎です。

 

分かる範囲でなんでも答えますので、質問を準備してご参加ください。

 

 

山極毅

 

 

P.S.

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

ご感想、ご質問などありましたら、こちらからお寄せ下さい。

 

https://keieijinjipartnersytube.typeform.com/to/B8JjDrk5

 

 

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