From:山極綾子
実は私、○○に関する言説を聞くのがあまり好きではありません。
その言葉は「蛙化現象」。
何が嫌かと言いますと、もともとの意味とずれた意味合いで使われるようになり、
そしてそれが正しい（？）意味になっていることです。
どうも受け入れられませんでした。
いろいろと調べてみると、「蛙化現象」はかつて、
片思いしていた相手が自分に好意を見せた瞬間に「好き」が「嫌い」になる現象
をさしていたようです。
ですがそこから転じて、今では何かしらの理由により「好き」が「嫌い」になること
全般に対して使われるようになりました。
いや、範囲広げすぎじゃないですか！？
…と思うものの、元となったグリム童話はそもそも「嫌い」が「好き」になる物語だったので、
もはや意味の広がりを考えることすら無意味な気もしますが…。
うまく言語化できないのですが、とにかく私はその言葉を使った文章を見ると、
なんとなく身構えてしまいます。
そしてその事象は、弊社の人事情報メディアである賢者の人事を読んでいるときにも起きました。
【採用試験でも「蛙化現象」︕︖応募者が企業にドン引きするポイント】
https://blog.people-resource.jp/frogking-recruit/
でも、応募者が企業にドン引きするポイントは気になる…。
ということで蛙化現象に関するいや～な気持ちを押さえつつ読んでみました。
（あっ。やっぱり「好き」が「嫌い」になるという広い意味で使ってるんだ）
（なんだかなあ）
それでもどこかに引っ掛かりを感じ読み進めると、
思わずクスっと笑ってしまうパートがありました。
それはこんなパートです。
“
上流…
上流…？
“
どんな流れで出てきたかは実際に記事を見ていただければと思うのですが、
このタイミングが絶妙で…！
これまで最初に抱いてたもにょもにょ（もやもや）する気持ちがガラッと180度変わり、
そこから先はとても楽しく読むことができました。
そしてついでに、「蛙化現象」、どんな意味で使っていても、通じればいいよね、
というように思えるようになりました。
なんと、言葉に対する捉え方さえ変わってしまったのです。
恐るべし、蛙化現象（「嫌い」が「好き」に変わった時にも使えるのかは知らないですが）。
私の評価を180度変えてくれた【採用試験でも「蛙化現象」︕︖応募者が企業にドン引きするポイント】
評価をしているのは決して企業だけではなく、応募者もまた企業を見ている…、
とすれば、どこを見られているのか？
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山極綾子
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