From:山極綾子
だいぶ前、様々なニュースや情報バラエティーで取り上げられていた「ブロックチェーン」。
仮想通貨や国境を越えた送金など、様々な場所で使われていて、
これからの世界の在り方を変えるかもしれない…。
など説明されていた時期があったように思うのですが、
最近、めっきり聞かなくなった、と個人的には思っていました。
仮想通貨を扱う企業で問題が散発したことも、その一因だったのかと、
想像していたのですが。
ハーバードビジネスレビューに掲載されたこの記事を見る限り、
その感想は私のリサーチ不足であって、ブロックチェーンの技術が徐々に、
人の働き方に影響をもたらしていく可能性が示唆されていました。
【DAO（分散型自律組織）は働き方をどのように変えるのか】
https://www.dhbr.net/articles/-/8598
そもそもブロックチェーンとは、これまでのように
中心にいるサーバーでデータを管理するのではなく、別々の機会がそれぞれデータを保持し、
そのことにより不正を防ぎ、また不具合にも強い、という仕組みでした。
だからこそ、暗号資産や銀行といった、
安全性が強く求められる分野で活用が行われている、と記憶しています。
そして上の記事によれば、
“ブロックチェーン上で運営される組織をベースに報酬を得る未来が予想されている”
というのです。
具体的には、これまでのようにオフィス（中心）に集まり同じ時間で仕事をする、
のではなく、個々人がブロックチェーンの構成要素として、個々人が為すべきことをする、
という仕事形態をとる、という未来について記載されていました。
こういった、それまで使われていなかった領域で新たな活用方法が見いだされることは、
機械学習でも多く見受けられます。
例えば深層学習の仕組みは、生き物の神経組織（ニューロン）の仕組みを模倣していますし、
他にも、物理の領域で示された理論が、
情報通信理論や機械学習にて用いられている例も多くあります。
今はすでに多くの人に知られる理論となりましたが、最初に見つけた人、
初めの方に活用した人は、研究業績も含め、それは多くの利益を得たように思います。
ただ、お恥ずかしいことに、今回のブロックチェーンに関する記事で述べられているような
働き方改革を、私は全く把握していませんでした。
こういった「新しい活用」を上手く使い、新しい価値を見出すためには、
常にアンテナを張っている必要があるのだと、改めて思い知らされました。。。
山極綾子
P.S.
とはいえ、実は、この記事で述べられている内容について、1つ、疑問に思うことがあります。
「これはブロックチェーンが必須なものなのだろうか？」
自分が貢献できる特定の部分に貢献して対価をもらう、
という働き方自体はなるほどと思うのですが、
それが、ブロックチェーンとどう関係しているのか…。
例えば、個々人がそれぞれデータを保持し、だからこそ安全性が高まるという
ブロックチェーンの根幹となる機能について、
どこで使われているかがいまいちぴんと来なかったのです。
もしかすると、厳密に同じではなく発想をもらうだけでも、
新しい価値を生み出せる、ということなのかもしれません。
P.P.S.
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