From:山極綾子
この図、私も使いたい！
pythonというプログラミング言語でデータ分析をしていたある時。
そう思い立ち、いざグーグル検索へ。
“python ダイアグラム 出力” 検索！
データ分析に役立つわかりやすい図というのは、多くのものがすでにパッケージ化されているから、
それをちょちょいと動かせばすぐできるはず！
…できる、はずなんだけど…おかしいなあ。。。
探せど探せど、私が求めていた図を出力してくれるパッケージは存在していませんでした。
存在しないものをいつまでも探していても、時間の無駄です。
ないのならば作るしかない！
基本的な機能を何とか組み合わせて、目的とする出力が出せないものかと試してみることにしました。
最終的に、数時間かけて目的のものを作成することができたのですが、
この時活用したのはとてもシンプルなグラフ描写ツールでした。
目的のものは、とあるものの時間経過を表すダイアグラムだったのですが、
具体的な物は守秘義務の関係でお見せすることができず残念です。。
我ながら、きれいな色遣いの図を作成することができたのです。
使い方を工夫すればシンプルなものでも、いろいろな使い方ができるのは、
もちろんプログラムだけに限りません。
例えばエクセルでも、シンプルな関数だけを使って、様々なものを作成することが出来ます。
こちらのヒストグラムをご覧ください。
こちらは、財務省が発行する法人企業統計（2020年度版）に情報を提供した、
売上高10億円以上の企業の業種別企業数を、ヒストグラムに表したものです。
こちらを見ると、440社以下の業種が一番多いことが分かります
（売上高の値をもっと小さくすれば、もちろんさらにたくさんの企業のデータが得られます）。
…ところで、440ってどこから来た数字？
何という微妙な数字なのでしょうか。
せめて100単位ですとか、そういった区切りのいい数字の方が見栄えが良いに決まっています。
というわけで、任意の単位でヒストグラムを書いてみます。
まずは各区間の中にいる（企業数が任意の範囲に入っている）業種の数をカウントします。
手順としては以下の通りです。
・n列に0, 100, 200, 300,…と自分の好きな幅で数字を入力
・n+1列に、A列とは一行値がずれる形で自分の好きな幅で数字を入力 例：100, 200, 300, ..
・n+2列に、条件に該当するデータ数をカウント
（下の例だと、D列に企業数のデータが入っていました）
ここのポイントは、n+2列で、n列とn+1列の値を使ってデータ数を数えていることです。
例えば仮にcountif(業種別企業数,”<100”) ※企業数が100以下のデータ数を数える と書いていた場合、
これをコピペしたところで、100の部分は変わらず、手打ちで各セルの条件を書き換える必要があります。
正直、とても面倒くさいです。
ですが上の例のように、セルの値以上、以下ということを、countif(業種別企業数, “<=”&任意のセル)で表現することができます。
このまま下までコピペすれば、n列とn+1列の間に入るデータの数があっという間に計算できます。
そして後は、n+2列に入っているデータで棒グラフを書けばいいだけです。
我ながら、わかりやすい図になりました。
この、条件文の中にセルを入れる方法。
こんなに便利なのに、検索してもなかなかヒットしないのです。
もし機会があれば、使っていただけましたら嬉しいです。
山極綾子
P.S.
今回ご紹介した法人企業統計には、企業数だけではなく、売上高や利益額、人件費や社員数など、
さまざまなデータが含まれています。
今回、売上高10億円以上の企業数が100社以下の業種が一番多いという結果にはなりましたが、
法人企業統計に含まれているデータを得ようとしたら、1社だけでも大変なコストがかかります。
そう考えると、100であってもすごい数字です。
そして、売上高の条件を外せば、数百万社のデータが容易に手に入ります。
沢山の企業のデータから、何が分析できるのか。
ご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。
P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます！
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