From 山極毅
みなさんは、「はしご」と聞いて何を思い浮かべますか？
「はしご」を使った言葉やフレーズは意外とたくさんあります。
お酒が好きな方は「はしご酒」を連想するかもしれません。
「はしご酒」とは、次から次へと場所を変えて飲み歩くことを意味する言葉です。
最近の大学生は使わないかもしれませんが、おじさん世代はよく使います。
一方で、ネガティブなイメージのフレーズもあります。
例えば「はしごを外される」とは、
前例のないチャレンジングな仕事を進めていく過程で、
突然周囲から味方がいなくなって、孤立状態になることをさすフレーズです。
現実でも、高いところで「はしご」を外されたら怖いですよね。
誰でも経験したくない状況です。
このように、「はしご」には良い意味や悪い意味の言葉があります。
人材育成でも「はしご」の概念が使われることがあります。
それは、自己責任の「はしご」です。
この「はしご」を登っていくほど、人は成長していきます。
低い段にいる人は、
「非難をして文句を言う」
「言い訳ばかり」
「他人任せ」
という人が多いです。
いずれも「はしご」を登り切れていない社員です。
このような社員に囲まれて働きたい方はどこにもいないでしょう。
同僚や上司が一生懸命働く中で、
自分だけ楽をするフリーライダーという存在もあります。
社会学や経済学などで使われる学術用語であり、
集団の利益にタダ乗りするという意味が名前の由来です。
新型コロナウイルスを機にテレワークが実施される中、
管理職の目が行き届かない環境に甘えて、
楽をしている社員がいるというニュースも耳に入ってきます。
それを防ぐために、社員の勤務状況を管理するための
PC監視ツールを導入する会社もあるようです。
いきすぎた監視は「リモートコントロールワーク」という
皮肉めいた言葉まで生み出しました。
たしかに、真面目に働いている社員にとって、過剰な監視はいい迷惑ですからね。
いずれにせよ、意識の低い社員をがたくさんいると、
同僚や上司のモチベーションが下がるだけでなく、
不要なコストを支出し続けることになりそうです。
ここで、自己責任の「はしご」の上段の方を考えてみましょう。
やる気に満ち溢れた社員、
自分が正しいと思うことを発言できる社員、
具体的な実行策を提案できる社員たちは、
会社の課題に向き合い周囲の人間にも勇気を与えてくれます。
「はしご酒」の上段に上り詰めると、
急性アル中とか肝臓へのダメージとか、良いことはあまりありません。
そもそも、外出自粛中の昨今ではほとんど聞かない単語になりました。
しかし、社員の意識を改革する「自己責任のはしご」の頂上を極めるのなら
大歓迎！
あなたは何段目にいますか？
こちらの動画で解説していますので、ぜひ自己診断してみてください。
山極毅
P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます ^ ^
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