紙と鉛筆は時代遅れ？

From:山極綾子

あ！このデータ、こんなことが言えるんじゃないかな？

あとでこんな感じの実験やらなくちゃ…。

パソコンで作業しながら、片手にはシャーペンと、その下にはルーズリーフ。

基本的にいつも、細かいメモは紙と鉛筆で取るのが落ち着きます。

でも、ふと気づいてしまいました。

「…パソコンに、ワードという便利なアプリがあるじゃない…？

どうして私はわざわざ、消しゴムのかすを捨てる必要があるような、

紙とシャーペンでメモを取っているんだろう。

訂正するのも、パソコンの方が楽なのでは？」

例えば、このメルマガもワードを使って書いています。

もちろん、紙に内容を書いて、推敲して、としているわけではありません。

もしかして、いまだに紙と鉛筆でメモを取っている私は

時代遅れなのではなかろうか…？

そんなことを考え始めてすぐ気づきました。

紙と鉛筆を使っているのは、時代遅れでも何でもなかったのです。

結論は、ただ最も効率的に手元にある道具を使っているというだけのことでした。

あくまで、自分の作業を最も効率的に進められる方法を無意識に考えた後、

選ばれたのがこの手法だったのです。

パソコンでWordを開けば、

もちろんその分分析に使えるパソコンのディスプレイは小さくなってしまいます。

そこで、メモを手元の紙で取ることにより、

ノートパソコンの限られたスペースを、最大限分析に使うことが出来ます。

そして言わずもがなですが、

紙でデータ分析を行うことはあまり好ましいとは言えません。

昨今、様々なテクノロジーが導入され、

すべてをデジタルに！という兆風があるように思います。

ですがそれで、効率が落ちてしまえば意味がありません。

これまでに使われてきた方法も、新しく使われるようになった方法も、

双方の強みを最大限生かせるように、

組み合わせることが重要なのかもしれません。

山極綾子

P.S.
前職にいたときに、過去のやり取りを探す必要が出てきたことがあります。

過去といっても、数年前の話ではありません。

数十年前の話です。

きちんと整理されて、紙媒体で残っていたおかげで、

すんなりと見つけ出すことが出来ました。

もしこれがデータサーバー上であったら、

もしかするとサーバーのアップデートなどで消えてしまっているか、

保管場所がわからなくなっていたかもしれません。

紙の保存、恐るべしです。

（そしてその場所をすぐに覚えている、生き字引な方々も恐るべしです…。）

P.P.S.

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