私、男じゃないんですけど

 From:山極綾子

 

 

多くの人が利用しているSNS、Twitter。

 

最近には大量解雇の話題もありましたが、いちユーザーとしては特に大きな問題は感じず、

楽しく使っていました。

 

いつものようにタイムラインを眺めていると、面白いつぶやきがひとつ。

 

「自分のセキュリティ情報を見に行くと、Twitterが推測した性別が見れるらしい」

 

正確な内容は実は忘れてしまったのですが、そんなようなことが書いてありました。

 

 

さてさて。私の性別、ちゃんと正しく推定できているのかな?

 

わくわくしながら該当のページを開くと。

 

そこには。

 

「男」

 

合ってないじゃないか!!

 

残念ながら(?)、私の性別は男性と判断されていたようです。

 

見ているつぶやきやフォローしている人間によって推定しているのだと思いますが、

天下のTwitterさまも、まだまだですね。

 

 

性別の推定といえば、ハーバードビジネスレビューに以下のような記事がありました。

 

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/9131

 

【AIは職場と従業員にどのような変化をもたらしているか】

 

ロボットと働くとはどういうことか。

 

職場の人たちはどのように受け止めているのか。

 

いろいろな観点から書いてありましたが、

その冒頭の話題はAIによる人材採用の自動化についての話題でした。

 

仮にこれまでの合格者がすべて男性だったとします。

 

その情報をもとに「合格者らしさ」を学習した機械学習はほぼ確実に、

男性であることを合格の条件であると学習します。

 

つまり、AIを導入した以前に存在していたバイアスが、

ずっと残り続けるということを意味しています。

 

もちろん、そんな状況は望ましくありません。

 

いずれは採用される女性がいてもおかしくないからです。

 

 

では、性別情報は入れないで学習すればいいのではないか?

 

と当たり前のように思うのですが、ハーバードビジネスレビューの記事によれば、

それでも不十分だというのです。

 

なぜならば、ほかの情報からAIは性別を推定できてしまうから。

 

結局はバイアスを除去できず、ずっと残り続けてしまう。

 

そんなお話でした。

 

 

Twitterが私を男性だと判断したように、もちろん精度の問題はあるとは思います。

 

ですが、AIに対して情報を隠すことは思っているよりも難しいことなのかもしれません。

 

 

山極綾子

 

 

P.S.

ちなみに、ご紹介した記事によると、求人に限らず考査などでも、

人間から低い評価を受けることは我慢できても、

AIに低い評価をつけられるのは我慢ならない、という人が多いそうです。

 

そんな話を、教育現場でも聞いたことがあるような気がします。。。

 

 

P.P.S.

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