特徴的な言葉たち

 From:山極綾子

 

 

「ジョブ型雇用」

 

「オワハラ」

 

「識別境界」

 

「過学習」

 

特定の分野ではよく聞くけれど、一般に聞くわけではない単語がいろいろとあります。

 

例えば「ジョブ型雇用」。

 

初めて聞いたときは何のことやらわかりませんでした。

 

だって誰しも仕事をするのに、どういうこと?と疑問に思ったことを覚えています。

 

就活を終わらせることを迫るハラスメントである「オワハラ」も、

最初に聞いたときは聞き取れませんでした。

 

(オハラさん?誰それ?)と心の中で疑問に思ったのは内緒です。

 

 

他にも、機械学習の分野でもそういった単語がいくつかありまして。

 

例えば識別境界というのは二つ以上のクラスを識別するルールの境界を示すのですが、

一般にはもちろん聞く言葉ではありません。

 

過学習も、目の前のデータに過剰にフィッティングしてしまい、

全体の傾向から離れてしまうことを指しますが、

機械学習では本当に耳にタコができるほど聞くのに、ニュースで聞くことはまずありません。

 

 

ところが最近、機械学習の、さらにもっと小さい領域だけで聞く言葉を見つけてしまったのです。

 

それは、特定の企業の方が書かれた論文の中に現れました。

 

Hallucinate:幻覚症状を起こす

 

Pathological:病的な

 

私は医学の論文を読んでいたのかと一瞬錯覚を起こしそうになりました。

 

これらの単語が、論文の中で複数回使われていたのです。

 

これらの単語はmicrosoftの方の書かれた論文を読んでいるときに見つけたのですが、

他の論文ではほぼほぼ見たことがありませんでした。

 

まさに、特定の分野の特定の領域でだけ使われる単語と言えます。

 

個人的な印象なのですが、他のIT企業も、

論文内でちょっとばかしユニークな単語を使うイメージがあります。

 

確かにおしゃれだとは思いますが、なぜ他の論文では使わない単語を使うのか、

不思議でなりません。

 

きっと彼らの伝えたいことにぴったりのニュアンスなのだとは思いますが…。

 

 

機械学習や人事に限らず、様々な領域で普段聞いたことが無い言葉が出てきたときは、

そのニュアンスまで含めて理解する必要があるのかも…?と思わされました。

 

ただ、願わくば、可能な限り初心者にもわかりやすい表現であったらいいのに…

と思うのは私だけでしょうか。

 

 

山極綾子

 

 

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