機械学習は電気羊の夢を見るか?
From:山極綾子
すみません。
アン〇ロイドは電気羊の夢を見るか?の語呂が好きなので、
もじったタイトルにしてみました。
実はまだこの小説読んだことが無いので、読んでみたいのですが、
それはさておき。
以前メルマガへのコメントで、
機械学習における睡眠の役割に相当するものは何か?
とご質問をいただきました。
実を言うと、そういった観点について一切考えたことが無く、
しばらく考え込んでしまいました。
AIは、私たちと違い電気が通っていれば、延々と働き続けることが出来ます。
(もちろん、電子基板などの“モノ”をつかっていますから、
いつかは経年劣化でダメになってしまいますが)
だから、休憩という意味での睡眠に該当するものはない...
じゃあ、他に睡眠の役割は?
と考えたとき、一つ思いつくのが、頭を整理するという役割です。
AIが本当に休んでいて、睡眠しているわけではないのですが、
人間から見れば、まるで睡眠していて、かつその間に頭を整理しているように
見えるようなシチュエーションも起こりうるのです。
それは、昼にデータを与え、夜の間にAIがそのルールを学習するというもの。
まるで、日中に得た情報を人間の脳が睡眠中に整理してくれるように、
AIも、人間がそのように設定すれば、お昼に入力された
(もしくは何かしらのシステム上に蓄積された)データを用いて、
ルールを学習する、つまり、頭を整理することが出来ます。
この利点は、かなり長い時間をかけて学習を行うことができる、という点です。
モデルが複雑になればなるほど、一般に学習時間はかかります。
その意味では、人間が寝ている長い時間を使って学習させることが、
AIにも人間にも最適なのかもしれません。
山極綾子
P.S.
一方で、研究者たちの中で「学習に時間がかかる」という話題について
議論する場合には、
一晩や一日などではなく、尋常ではない時間が必要な場合があります。
例えば後輩がしているネットワークの研究では、
その実験を一回回すだけで3日かかるとか。
もっとすごいところでは、Googleの猫を判断するAIの学習には、
超優秀なコンピュータを何台も使って、1週間。
そう考えると、学問的にはより詳細なモデルで、より精度を求めたくなりますが、
実際のビジネスで使える手法は?というと、
そこには大きな制約があるのかもしれません。
P.P.S.
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