From:山極綾子
最近の朝は、NH○の朝の連続テレビ小説を見ることが増えました。
そのまま見ていると流れるのが、とある朝の情報番組。
芸人さんとアナウンサーさんと、その時々に合わせたゲストさんが仲良く話しているのが、
何とも言えず癒される番組です。
15日の朝の放送では、その日に流れていた連続テレビ小説が暗い展開で終わったのもあり、
出ている方もしんみりと話していたのがとても印象的でした。
その心温まる（？）やり取りの後のコーナーで
コロナウイルスについて取り扱っていたのですが、問題はそこで起きました。
「お口にトラブルがあると、コロナが重症化しやすい傾向がある」
そんな風に言われていたのです。
私は医学の専門家でもウイルスの専門家でもないので実際のところは分からないのですが、
この部分だけ聞くと、思わず「偽相関じゃないの…？」と思ってしまいました。
というのも、口の中のトラブルと、
コロナの重症化に直接の因果があるとは思えなかったのです。
（本当はあるかもしれませんが、私個人の感想です）
さらに、そのコーナーで報道されていたのはあくまで
「口のトラブルのある人と、そうではない人で重症化リスクに違いがある」という、
あくまで結果論を示しているだけだったのです。
例えば、以下の様な仮説は考えられないでしょうか。
普段の生活で不摂生をしている人は、不健康になってしまう。
不健康になると、元々のリスクが高いためコロナも重症化しやすい。
不摂生をしている人は口内環境にあまり興味がないため、口のトラブルも発生しやすい。
逆に、免疫力が強くなるような生活をしている人というのは、
口の中のトラブルにもある程度対策している…。
偏見かもしれませんが、口のトラブルとコロナの重症化には、直接の関係がないものの、
統計的に見れば間接的な要因によって相関が見えてしまう「偽相関」が
あるように思えてなりません。
他にも、統計的に問題が起きそうな要因としては、データのアンバランスさも挙げられます。
つまり、日本人のほとんどがコロナにかかっていた、ということであれば、
口内環境が正常な方の情報もトラブルが起きている方の情報も十分にそろい、
精度の高い分類が出来ると思われます。
ですが、今の状況では、さまざまな要因によって、
データが偏っている可能性が高いように思います。
なににせよ、データを正しく扱わなければ、
間違った結論が導き出されてしまう恐れがあります。
データを上手く使った人に騙されないようにしたいな、と思った朝でした。
山極綾子
P.S.
もちろん、今回の情報番組の内容について正しいのかそうではないのか、
という意図はありませんので、悪しからずご了承ください。
あくまで個人の感想です。
P.P.S.
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