From: 山極綾子
「僕はどこまで目指してもいいのか、わかりません」
学部生の卒業論文をたたき上げる場であるサブゼミで、
先日学部4年生がふと漏らした言葉。
今の自分の研究進捗で、どこまでを目標にしていいのか分からない。
そもそも、どのくらいをやれば卒論になるのか分からない。
そんな不安を話してくれました。
そしてその質問に対する私の本音は、まだまだ間に合う！です。
確かに残り2か月弱で、時間はそれほど多くはありませんが、本人の頑張り次第で、
どんな高い目標もできるだろう、と思っています。
どこまでやるのかについては、本人がやりたいところまで
やりきってもらうのがベストだと考えています。
さて、どう伝えようかと思ったとき、気になったことが一つ。
（彼は果たして、どういった意図でこの発言をしたのだろう…）
これまでの進捗があまり芳しくないから、自信を失っている？
あるいは、もしかすると、卒論として認められるぎりぎりをやって、
できるだけ楽をしたいと考えているかもしれません。
その本心を知らないことには、何と声をかけるのが良いのか分からず、
まずは聞きに徹しました。
ところで本心と言えば、企業の人事制度には
その企業が人材についてどのように考えているか、という本心が見え隠れしています。
例えば大企業である日立製作所。
その人事制度から、本心を読み解いて見ようと思います。
【＜緊急解説＞日立製作所のジョブ型人事制度の狙いとは？／山極毅】にて
解説していますので、どうぞご覧ください。
山極綾子
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