心の止まり木
From 山極毅 久しぶりに出勤した丸の内オフィスより
あなたにとって、記憶に残る懐かしい場所ってどこですか？
小さい時に遊んだ公園。
実家のコタツ。
結婚したばかりの時に暮らした小さな家。
そして、優しい先生がいた小中学校の保険室。
私は保健室のヘビーユーザーではありませんでしたが、
なんとなくホッとしたことを覚えています。
癒される理由は、人によってさまざまだと思います。
そこは、学校だけど勉強のない世界。
学校だけど、1人になれる世界。
学校だけど、安心できる世界。
最近では、保健室登校も世間的に認知されるようになってきたようです。
保健室登校とは、「常時保健室にいるか、特定の授業には出席できても、
学校にいる間は主として保健室にいる状態」です。
公益財団法人日本学校保健会『平成28年度 保健室利用状況に関する調査報告書』によると、
保健室登校児・生徒のいる学校の割合は、
【小学校】32.4％
【中学校】36.5％
【高校】36.8％
だそうです。
保健室登校児・生徒は、小学校から高校まで一定数いることがわかります。
小学校から高校までの多感な時期だから、すべての人が同じように過ごせるとは限りません。
保健室で勉強をして、教室に戻るもよし、そのまま保健室で卒業するもよし、
色々なパターンが存在していてOKだと思います。
さて、かつての小学生、中高校生も成人して社会に出ると時が来ます。
社会に出たら出たで、悩み事のバリエーションは増えていきます。
例えば、人間関係、仕事、恋愛、家族、将来、お金、就職、転職、独立等々の悩み事です。
企業で管理職研修をしていると、人間の悩みって本当に人それぞれだなと感じます。
しかも、多くのビジネスパーソンにとって、
そのような悩みを吐露する場所や機会が少ない、または無いことが多いです。
悩みの解決よりも、ただ聞いて欲しいこともあります。
話しているうちに、自分の考えを内省して行動のヒントを自分で掴む方もいらっしゃいます。
しかし、そういう研修に参加できる方は、
ひょっとしたら非常に恵まれた存在なのかも知れません。
多くのマジメな大人は、自分の中で解決しなければいけない。
なぜならオトナなのだから。。。と考えている人は多いようです。
日本の生産性は先進国の中でも極めて低い、と言われて久しいですが、
理由の一つにホンネや弱音を吐けない社会構造があるように思います。
アメリカでは、企業の経営者がカウンセリングやコーチングを受けることは
当たり前に行われています。
NETFLIXのTVドラマ「宿命の大統領」でも、
大統領がカウンセリングを受けるシーンが、4週にわたって描かれていました。
映画「２つ星の料理人」でも、問題を抱えたシェフがカウンセリングを受けるシーンがあります。
自分の内面を見つめ直すために、カウンセラーやコーチの力を借りるのは、
欧米では当たり前に行われています。
以前から、何か私にできることは無いかなと考えていましたが、
そろそろ形にしていきたいと考えました。
大人のための心の止まり木になれるような、コミュニティーを作る準備を始めました。
名前は、「マジメな大人の保健室」にしようと思っています。
匿名での相談ができる、オンラインでのコミュニケーションスペースや、
ZOOMを使ったバーチャル保健室を作って、
気軽に相談できるような場になるようにしていきたいです。
フラッと参加して自分の悩みを打ちあけてみたり、
他の人の悩みを聞いてあげる役回りになってみたり、
お互いが貢献できるようなスペースになれば良いなと思います。
テーマ別にいくつかの部屋を作る予定です。
そして、それぞれの部屋に管理人を置いて、
コミュニケーションの質を維持する仕組みを作ります。
どのくらいのニーズがあるのか、まだよくわかりませんが、準備を始めることにしました。
最近コンサルティングしていると、会社生活での悩みは、
会社の中で相談したくないというケースによく遭遇するのです。
また、マネージャーの行動を制約している原因が、
スキルの問題ではなく心理的ブロックであることを発見することが非常に多いのです。
世の中には知っているだけで有利になることや、話すだけで楽になることがたくさんあります。
あなたが蓄積してきたこれまでの経験やノウハウが、
他の人のより良い人生に貢献できる機会がきっとあるはずです。
もちろん私も管理人、あるいは聞き役として参加しますが、
皆さんのやり取りから勉強させていただく機会も多いのではないかと思います。
メニューはまだまだこれから検討ですが、ご興味をもっていただけたら、
立ち上げメンバーとして参加していただければと思います。
立ち上げメンバーの皆さんには、メニューの検討やシステムの使い勝手等で
ご意見伺いたいと思います。
「立ち上げメンバーになってもいいよ！」
「こんなアイディアどう？」
という方は、ぜひメッセージをください。
よろしくお願いいたします。
山極毅
P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます ^ ^
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