川崎重工が年功制を廃止!真の狙いは?
From 山極毅
2014年にパナソニックが年功制人事制度を廃止しました。
このニュースにどんな感想をお持ちでしたでしょうか?
そしてまた、年功制を廃止する大企業が現れました。
今回は、明治時代から創業している歴史の深い川崎重工です。
川崎重工は 歴史が深いだけでなく、
製造している製品も非常に深い場所で使われています。
川崎重工が製造する深海救難艇(救助船)は、
救助可能深度や深海での位置保持精度など、
あらゆる性能で世界トップクラスを誇っています。
深海から宇宙製品まで手掛ける川崎重工は、
機械が好きな方やエンジニアにとって、あこがれの企業でしょう。
会社の魅力を語るのはここまでとして、そんな川崎重工は新たな人事制度改革で、
役割や成果に応じて賃金を決める方針を定めました。
管理職だけでなく、事務職や工場勤務者まで年功制廃止の対象にするとのことで、
注目を集めています。
製造業の現場といえば、自分が担当する製品を黙々と製造するイメージが
湧いてきます。
スーツを着た人がプレゼンする職場とは、イメージが違います。
たとえば、車を動かすエンジンは精密な部品であるため、
専用の工場で作られることがあります。
エンジンの製造過程は、主に鋳造、機械加工、熱処理、組立に分かれています。
鋳造は、溶かしたアルミニウムを型に流し込み、
エンジンの部分を製造する工程です。
機械加工のプロセスでは、金型から取り出された加工物を、
専用ドリルで穴空けしたり削ったりします。
摩擦熱が発生すると加工の精度が安定しないので、
切削油(せっさくゆ)と呼ばれる油を使いながら、
あるいは研削液(けんさくえき)を使いながら、金属を削っていきます。
最終的に、それぞれの部品を合体させると、エンジンの組み立てが完了です。
もちろん、エンジンとそのほかの部品を組み合わせれば車も完成します。
そして、それらの作業は熟練の技能を持った職人さんが担当しています。
このような工程を知ると、現場の人事制度から年功制を廃止して良いのか?
という疑問がわきます。
なぜ、川崎重工は年功制を廃止し、
成果で評価する体制に踏み切ったのでしょうか。
また、年功制を廃止すると聞いて、
川崎重工がジョブ型雇用に移行したと考えてしまう方もいるかもしれません。
無理もありません。
ジョブ型とメンバーシップ型について、
ほとんどのマスコミが誤解を招くような報道をしている影響です。
実際のところ、ジョブ型とメンバーシップ型の違いは、
職務 を○○しているかどうか?の差なのです。
この点を踏まえて、川崎重工の人事制度を考えてみると、彼らはおそらく
こんなことを狙っているのではないか?という切り口が見えてきました。
詳しくは、こちらの動画からご覧ください。
山極毅
P.S.
今回の川崎重工の人事制度変更の背景ですが、
かつての日本でも同じようなことが起きていたんです。
歴史は繰り返すというのは、どうも世の中の真実のようです。
P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます ^ ^
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