和魂〇才 〇の中に入る文字は?

From山極毅 丸の内のオフィスより

 

 

先日、元祖くず餅屋さん、東京都江東区亀戸にある船橋屋さんの本店に行ってきました。

 

ワクチン接種の帰りに、すこし寄り道してかき氷を食べに行ったのです。

 

このくず餅屋さんは、芥川龍之介、吉川英治、永井荷風といった文豪に愛されたお店でした。

 

そして、このお店の裏手には、亀戸天神社があります。

 

(歴史的に考えれば、紹介の順番が逆かも知れませんが・・・。)

 

天神信仰とは、もともとは雷神を信仰することを言いますが、

現在では学問の神様とされる菅原道真を祀っている神社が多いそうです。

 

 

あなたは、なぜ雷神と菅原道真が結びついたのかご存知ですか?

 

そして、このメルマガの冒頭の写真、和魂漢才との関係とは?

 

菅原道真は、894年に遣唐使を廃止したことで知られています。

 

実はこれ、自分が遣唐使に任命されたことがきっかけになっているそうです。

 

 

その時すでに、日本は多くのことを唐から学んでいたこと、航海のリスク、

当時の唐の混乱した政治情勢を総合的に考えて、とりやめることを朝廷に提言したそうです。

 

勤勉で頭が良く、政治力もあった菅原道真の手腕によって、この提言が受け入れられました。

 

実際に、この提案から13年後の907年に、唐は滅亡し290年の歴史に幕を下ろしたので、

先見の明があったわけです。

 

 

時を同じくして、宇多天皇から息子の醍醐天皇へと譲位がありました。

 

当時、摂政関白として権力を握っていた藤原氏は、

菅原道真のことを快く思っていなかったのですが、

このタイミングで菅原道真を福岡に左遷することに成功します。

 

左遷の理由は、

「醍醐天皇を引退させ、自分の娘を嫁がせた斉世親王を皇位につかせようとした」

という、言いがかり的なでっちあげでした。

 

福岡に赴任してから2年後、菅原道真は京に戻ることなく、

その地で一生を終えることになったのですが・・・。

 

 

彼の死後、疫病がはやり、日照りが続き、また醍醐天皇の皇子が相次いで病死。

 

さらには平安京にあった清涼殿が落雷を受け、多くの死傷者が出ました。

 

清涼殿落雷の事件から、道真の怨霊は雷神と結びつけられ、

朝廷はここに北野天満宮を建立して道真の祟りを鎮めようとしたわけです。

 

この事件をきっかけに、菅原道真と雷神が結びつけられたと言われています。

 

江戸時代以降は、道真が生前優れた学者・歌人であったことから、

学問の神として寺子屋などで盛んに信仰されるようになり、

今では学問の神様として祀られるようになった訳です。

 

 

天神(道真)を祀る神社は天満宮、天満神社などという名称で呼ばれていて、

船橋屋さんの裏手にある亀戸天神もその一つです。

 

こういう歴史を知ると、文豪たちが亀戸天神のお参りをして、

疲れた身体を黒蜜で癒すという風情も理解できますね。

 

ということで、遣唐使とはつまり「和魂漢才」のコンセプトを実現するための、

使者そのものです。

 

日本の精神と中国伝来の学問「からざえ(漢才)」を融合させる。

 

のちの時代に、漢→洋となり、和魂洋才という概念に変化していったわけです。

 

 

似たような話は、人事にもあります。

 

一時期盛り上がったジョブ型雇用ですが、予想通りなかなか浸透していません。

 

海外に学ぶことも大事ですが、日本が本来持っている組織マネジメント、

個と個を融合させて新しいものを生み出す努力も、

同時に研究していかなければいけないなぁ、と思う今日この頃です。

 

 

ということで、亀戸天神に「和魂漢才」の石碑がある理由、

ガッテンしていただけましたでしょうか?

 

ちなみに、私がお邪魔した8/1は、偶然にも菅原道真公の1176回目の生誕日。

 

お誕生日おめでとうございました。

 

(ご利益ありますように)

 

 

山極毅

 

 

P.S.

誕生日のメルマガの時に、たくさんの方からオススメの椅子をご紹介いただきました。

 

まことにありがとうございます。

 

椅子が届いたら、またメルマガでレビューを投稿します。

 

 

P.P.S.

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

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