初めてのプログラミング
From:山極綾子
「じゃあまずは、お約束の’hello world!’から出力してみよう!」
今年の4月に同じ研究室に入学した学生が、
ついに、実際のデータを動かす段階に入りました。
彼は全く違う分野からの入学ということで、
これまではずっと基礎知識の習得に時間を割いていたのですが、
勉強し始めてからはや2か月。
ゼミ発表に向けて、研究対象データの分析に入りました。
データが目の前にあるからと言って、
すぐに機械学習の手法を適用するのはクールではありません。
まずは、全体の傾向を見る必要があります。
「じゃあ、まずは日付別にデータ数を数えてみようか」
いざ、彼自身がデータプログラミングと向き合うときです。
…30分後、どんな感じだろうかと後ろを振り返って様子をうかがうと、
脳みそに汗をかき、悩んでいるようでした。
どんな感じ~?と尋ねてみると。
「効率のいいやり方がわからなくて、
だからデータを一つ一つ見て数えそうと思ったのですが、力尽きました」
なるほど、確かに努力の跡が、そこかしこに広がっていました。
100万件のデータに挑戦しようとした、その意気やよし!
ちなみに、その後輩とはずっと同じ研究室内(換気はばっちりです)にいたため、
ずっとPCをたたいて格闘していたことは知っています。
「そうしたら、この単語で検索してみて」
我ながら、悪い先輩です。
なぜなら、私が彼に出した宿題を、たった1行で終わらせるプログラムを、
私は知っていたのです。
にもかかわらず、教えませんでした。
わざわざ苦労をさせて、何を学んでほしかったかと言うと、
解決策を検索して見つける方法を学んでほしかったのです。
自分で検索して、見つけてくることに慣れて欲しい、
という親心ゆえのいじわるでした。
私自身もプログラミングをしていると、
実際のプログラムの文章を書く時間以上に、
検索に充てる時間が非常に多くなってしまいます。
このやり方、どうやるんだっけ?
あれ?細かい文法忘れちゃった。
そうやって、自分に必要な知識に焦点を絞り、調べていきます。
機械学習にも、似たような学習方法があります。
名前を、能動学習というのですが、能動的に、効果的なデータを選んで、
学習を進めようとする手法です。
そして先生からお聞きしたのですが、近年その分野では
1990年代からあったはずの手法が今、脚光を浴びているとか何とか…。
まるで芸術家のように、機械学習もまた、
時が経ってから注目されることが多々あるようです。
山極綾子
P.S.
実は、いまをときめくディープラーニングもまた、日陰の時期が長くありました。
かつては多くの研究者からそっぽを向かれてしまったその手法も、
こうして日の目を見て、喝さいを浴びています。
こういった「隠れたお宝」を見つけるスキルを磨けたら、
きっとすごいことが成し遂げられるようになる気がします。
P.P.S.
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