From:山極綾子
「二日前別件で発表したばかりで、研究進捗が無いんです！」
先日、自分の研究進捗を学科のたくさんの先生に聞いていただく機会がありました。
その名も、博士課程合同指導会。
普段は自分のゼミの先生や博士課程の学生だけが聞いている自分の研究を、
専門が違う先生方にも聞いていただき、アドバイスをいただく、という会です。
そして事件はその会の開始直前。
可愛がってくださる一階下の研究室のM教授と話している時に起きました。
先生「あ～！あのタイミングか。授業してて参加できなかったんだよ。
ほらあの授業。山極がC（単位取得ぎりぎりの成績）取ったやつ」
先生…なんで覚えてるんですか…！
私ですら成績忘れてたのに、とは言えませんが、
先生が自分の成績を覚えていてくださったことにとても驚きました。
しかも、それは学部生の授業なので、今から6,7年前のお話なのです。
先生方の記憶力、恐ろしすぎます。
悪いことはできません。
そんな恐ろしい先生方の記憶力ですが、もちろんパソコンも記憶力では負けていません。
むしろパソコンより記憶力が良い方はそうそういないようにも思いますが。
パソコンはその有り余る記憶力を使って、機械学習モデルを構築しています。
というのも、複雑なモデルを学習するためにはたくさんのパラメータが必要で、
それらを計算するにはすべてを保存しておくためのメモリが必要なためです。
ディープラーニングが脚光を浴びることができたのも、
メモリの増加によって扱えるパラメータ数が増えたことが大きな一因となっています。
もちろん、同じモデルを学習するためにかかるコスト（メモリ）は
少ないに越したことはないので、そういったメモリ削減の研究も為されていますが…。
大きいメモリと言うのはそれだけで、とてつもない武器になりそうです。
山極綾子
P.S.
大きいメモリと言えば、昨今のスマートフォンもかなりメモリの値が大きくなっています。
128GB, 256GBなんていうのもざらになってきました。
一体どこまで行くのでしょうか…。
願わくば、大きなメモリを安く買えるようになって欲しいものです。
P.P.S.
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