From:山極綾子 近所のレストランより
あー！！すみません！
取り分けるの私にやらせてください…。
大変お恥ずかしい話ですが、私は一昨日のご飯会で、女子力を一切発揮できませんでした。
女子力というより、おもてなし力でしょうか。
せっかくご飯をご一緒させていただいた方に対して、おもてなしをするどころか、私の方がお世話になり続けてしまったのです。
遡ること5分ほど前。
食事を開始した私たちの前に、一皿のサラダが運ばれてきました。
新鮮なレタスに、
その味を引き立てるちょっぴりスパイシーな肉みそが添えられています。
ビールにとっても合う、父、山極毅のお気に入りの一品です。
（よーし…。今日はたった一人の女性だし、女子力発揮するぞ…！）
女性だから取り分けるべし、とはみじんも思っていませんが、こういう時はなぜか、取り分けたくなってしまいます。
一緒にテーブルを囲んでいる方が、父がいつもお世話になっている人であるのであれば、なおのこと。
（四等分にするんなら、どの辺りで分けるべき…？）
意気込んだのもつかの間、私の前から、
取り分け用のスプーンとフォークが取り去られます。
目の前に座ってらしたSさんが、さっと、目にもとまらぬ速さで取り分けを始めてくださるではありませんか！
本当にありがとうございます！
…なのですが、私もこのまま黙っているわけにはいきません。
次のお皿が来たら、絶対私が取り分けるぞ。
そう決意するが早いか、次のお料理が運ばれてきます。
（今度こそ…！）
。。
。。。
私の何がダメだったのでしょう。
またしても、そのお料理を取り分けてくださったのは、Sさんでした。
なぜ、私はお役に立つことが出来なかったのでしょう。
私の弱点、それは素早さでした。
取り分けるぞ、などと難しいことを考えているから駄目であったことに、
気付いたのは家に帰ってからです。
目の前にお皿が来たらとりあえず手を伸ばす。
そうすれば自ずと、Sさんが取り分けてくださる前に、フォークを手に取ることが出来たはずなのです。
言い換えれば、素早さで勝てたはずなのです。
自分の行動をいかにシンプルに規定するか、それが大事なことでした。
同じような話で、子供に勉強させる方法としてこんなものがあります。
実は、私自身、大学受験時に用いていた方法なのですが…。
勉強しよう、ではなく、とりあえず机に座ろう。
とりあえず、鉛筆を持とう。
参考書を開こう。
そのようにシンプルに考えることで、
結果として、勉強を始めるまでの時間を短縮することが出来ました。
シンプルであることは、人が何かを為す上で重要な要素なのですね。
山極綾子
P.S.
シンプルなことで、実行力が向上すること。
実はこのことは、新しいシステムを導入するときも同じです。
複雑怪奇なシステムでは、なかなか組織に定着しない。
きっと、あなたもご経験、あるのではないでしょうか。
P.P.S
実行力を上げる方法は、シンプルにすることだけではありません。
他にも重要な要素が2つあります。
もしあなたが他の2つの要素も知りたいのならば…。
こちらのリンクをご覧ください。
http://hrguide.jinzainews.net/articles/ElwIc
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