中心にいるのは誰?
From:山極綾子
“企業はインターン生に報酬を支払うだけでなく、ネットワークの構築を支援するべきだ”
という記事が、ハーバードビジネスレビューに載っていました。
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/8736
曰く、学生にとってインターンシップは貴重な機会である。
何も考慮しない状況では、インターンシップ参加への機会に不平等が生じる。
インターンシップを有給にすることはその一つの対策だが、それだけでは不十分である。
では何をするべきか。
ネットワークの構築を支援することが必要である。
例えば食費補助等を行うことで、ランチに気軽に行けるようになるといった効果が見込める。
そんなようなことが書いてある記事でした。
色々と流し見をしていた中なのですが、
「ネットワーク」という言葉につい目が引きつけられてしまいました。
というのも、ネットワークを分析する手法が機械学習にも存在しているからです。
どんなネットワークを構築できれば学生のためになるのか。
記事の中では、網の目のようなネットワークを構築して、サポートするべし、
ということがかかれていました。
事例として出てきた企業では上司に当たる人だけでなく、
「お兄さん・お姉さん」と言った若い従業員に加え、
同年代の仲間と繋がれるようにサポートをしているようでした。
確かに、ネットワーク分析にも、そういった「つながり」を評価する指標である
中心性指標と呼ばれるものが存在しています。
どのくらいの人と繋がっているのか。
誰かにアプローチするときに、介さなければいけない人数はどれくらいか。
ネットワークの中心人物と繋がっているか。
様々な指標があり、いろいろな角度から分析することができます。
機械学習で使われているこれらの指標は、思っている以上に現実問題とリンクしているようです。
きっとこれは、そもそもが現実問題を解決するために機械学習が発達してきた、
ということの証なのだと思います。
自分の研究でも、そしてもちろん仕事でも、独りよがりな指標を使うことの無いように
気を付けたいなあと思います。
山極綾子
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