コーヒーメーカーが壊れた話
From:山極綾子
あれ?なんでコーヒー出てこないの?
機械が頑張ってる感じはするんだけど、止まっちゃうし…。
この表示は何だろう?
…説明書きにも何もない…。
よし!電話して聞いてみよう!
先日、研究室にあるコーヒーメーカーが壊れてしまいました。
普段であればボタンを押せば、美味しいコーヒーが飲めるはずだったのに。
ボタンを押せど、聞こえてくるのは頑張ろうとしている一瞬の音だけ。
カスタマーセンターに問い合わせて、一緒に初期化して。
結果的にその機械は返品交換になってしまいました。
なんでも部品が無いらしく、本当は修理対応だけれども交換で対応させてほしいとのこと。
しかも翌々日には届くらしいのです。
さすが日本の輸送網。
返品交換をするために、私には一つの任務がありました。
それは、古い壊れてしまったコーヒーメーカーを梱包すること。
紙袋でも段ボールでも何でもいいので包んでおいてください、
というカスタマーセンターの方からの指示でした。
「よし、そしたら家にいっぱいある紙袋を持っていこう」
…前日の夜までは頭の中にあったはずなのに、当日すっかり忘れてしまいました。
じゃあどうするか?
すぐ近くにあるドン・キホーテで何か買うしかない!
大学に行く前に、ドン・キホーテへ。
紙袋を探してあっちをふらふら、こっちをふらふら。
15分の捜索の末に、2階のはじっこに見つけた紙袋は小さめでしたが、
きっと使える、はずでした。
でも、私は忘れていたのです。
家の研究室には、研究室で飲み物が買えるシステムがあること。
その飲み物が先日、段ボールに入った状態で届いたこと。
その段ボールはまだゴミ捨て場には行っておらず、研究室に残っていること。。。
悲しいことに、私は買う必要のない紙袋を購入してしまっていました。
その紙袋はいつか役に立つことを夢見て、いまも研究室にしまってあります。
ところでその交換されたコーヒーメーカー。
細部がこれまでと変わって、かなりブラッシュアップされている印象を受けます。
例えばこれまで水が漏れてしまっていたところが改善されて、全くもれなくなっていたり。
しれっと、不良品交換したんじゃないのだろうかと勘繰ってしまいました。
こういった「気づかないうちに変わっている」こと、
プログラミングをしていても良くあります。
プログラムで使うパッケージと呼ばれる機能が、
知らぬうちにアップデートされていることが多々あるのです。
しかも、多くの場合、互換性が失われていることも…。
それらパッケージを使うことで、データ分析のすそ野が広がっていることは事実なのですが、
そういった「便利な」システムに依存するのは、思いのほか怖いことなのかもしれません。
山極綾子
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