From:山極綾子
気付くと手が、じんじんしてきた気がします。
辛いものを食べた後のくちびるがピリピリするような感覚に近い痛みが、
指の関節の周りから、指先まで広がります。
どうしてだ…！
心当たりは一つしかありません。
先ほど卸して水気を切った、大根おろしのせいです。
犯人はこいつです。間違いない。
料理を始めた私の目下の目標は、食材を腐らせないことです。
そのために、カレンダーに買った食材の賞味期限をメモしています。
明後日は牛乳、その次はヨーグルトが賞味期限を迎えて、
来週は冷蔵の汁なし担々麺を食べきらなければいけないはずです。
この工夫のおかげで基本的には使い切ることが出来ているのですが、
問題は、お野菜たちです。
賞味期限が明記されていないため、
いつまでもつのか、料理初心者の私には大体の日付すらも判断できません。
そのため、都度確認しながら傷む前に使い切る必要があります。
今日はどんな感じだろうか、野菜はみんな元気にしているだろうかと見てみると、
一つ、しなしなとしょげている野菜が。
大根でした。
一本買って、根元の方から使っていましたから、残っているのは辛い先端の方。
根元が残っているならばサラダにでもして食べようかとも思うのですが、
そうもいきません。
何か方法はないものか…と頼ったレシピサイトが教えてくれたのが、
大根餅でした。
それを作るために大根をすりおろし、そして冒頭に戻ります。
レシピには、「大根をすりおろし、水気を切ります」としか書いてありません。
水気を切るときは気を付けないと、手が痛くなります、
なんて、どこにも書いてないのです。
それ、早く言ってよ～（涙）
ところで、面接などでも、ネガティブな内容については
本人が言ってくれなければ、絶対に気づくことはありません。
自分から聞きに行くしかないのです。
どんなところを聞くと、相手の強みも弱みもすべて事前に知ることが出来るのか。
そのポイントを押さえなければ、あなたももしかすると、
「それ、早く言ってよ」、とぼやく日が来るかもしれません。
山極綾子
P.S.
今回の手の痛みが致命的だったのは、遅効性であったことにも一因します。
水気を切るために絞り始めたその瞬間は大丈夫だったのに、
もうあと少しというところからピリピリし始めて、
気付けばハンドクリームを取りにキッチンから飛び出すような痛みに。
いつネガティブな部分が出てくるかわからない、というのは、
本当に恐ろしいものですね。。
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