From 山極毅 丸の内のオフィスより
実は私、事前に綿密な準備をして、計画通りに進めていくことがとても苦手です。
苦手、というよりも「やりたくない」という感情、つまり嫌！なのです。
なぜできないのか？と聞かれれば、嫌だからと答えることが出来ます。
しかし、なぜ嫌なのか？と聞かれると、答えに困ります。
「嫌なことは嫌なのだからしょうがないでしょ！」と開き直りたくなります。
嫌は、感情的な反応なので、理性的に説明することはできません。
あなたにも、なんとなく生理的に合わない人っていませんか？
あれと同じで、とにかく嫌なことは嫌としか言えないのです。
ところが最近私は、苦手な〇〇を克服する科学的な方法を発見したのです。
この方法は、ハーバード大学の最新の研究結果と、
九州大学＋東京大学医学部の共同研究の成果を組み合わせたものです。
人事の世界は、人事評価という特殊な世界を扱うビジネススキルです。
人が人を評価するわけですから、どうしても感情の影響を受けます。
好き・嫌い、気持ちいい・気持ち悪い、快適・不快、これらを乗り越えて、
マネージャーは理性的に人事評価をしなければいけないことになっています。
これは、「人事評価期間だけ、人間の心を捨てよ」と
言われているのに等しいです。
実も蓋もない話ですが、
私は、そんなこと人間にはできないのではないかと考えています。
人の心を扱う心理学を勉強すればするほど、この考えは強くなっていきます。
そんな悶々とした日々を過ごしながら、いろいろな本を読んでいたところ、
私の考えを肯定してくれる理論に出会ったのです。
しかも、ハーバード大学の教授の検討結果です。
この方法は、人間の行動を思考よりもっと深い感情レベルまで掘り下げていき、
ホンモノの自分と向き合うという作業です。
掘り下げていった結果出てくるものは何か？
我々の苦手な〇〇を作っているのは何か？
それは、
「恐れの感情」
だったのです。
恐れは、人間の生存本能に直結していると言われています。
臆病だから、自分の生命を危険な状態には置くことができない。
結果的に長生きをする、という仕組みだそうです。
マネージャーも人間ですから、いろいろな恐れの感情を持っています。
例えば、
・部下に嫌われたくない
・評価を下げたくない
・頭の悪い奴だと思われたくない
・自由を失いたくない
・仲間外れになりたくない
このような感情的要素が、日常の行動にどのように影響を与えているか？
ということについてお話ししたのが、本日の動画です。
これを克服する方法についても、動画の最後でお話ししています。
マネージャー研修、リーダーシップ研修でお悩みの方、お問い合わせください。
山極毅
P.S.
ちなみに私の恐れの感情は、「他人に支配されたくない」というものです。
事前の準備も、人から言われたことはやる気が出ないのですが、
自分でやりたいことは準備をします。
つまり、内発的動機に基づかない指示に対しては、縛られる恐怖心、
理不尽なことに付き合わされる恐怖心、が湧いてくるのです。
なので、日産の人事部時代は、上司の役員から言われた仕事は、
まず一度自分の内発的な動機に置き換える作業をやっていました。
ただ、これを無意識にやっていたのです。
今日の動画の内容を、あと10年早く知っていたら、
私の人生変わっていたんじゃないかな・・・と思います。
P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます ^ ^
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