2021年、これをやらないとお金が調達できなくなるかも。。。

From 山極毅

 

 

2021年に人事のトレンド入り間違い無しのキーワードを見つけました。

 

それは、“ISO30414”です。

 

あなたはご存知ですか?

 

 

タイトルは、ヒューマンリソースマネジメント

- 内部外部に向けた人的資産レポートのガイドライン、というものです。

 

制定されたのは2018年の12月ですが、

アメリカでは証券取引所が上場基準に開示義務を課したのです。

 

その時の通達がこちらです。

https://www.sec.gov/news/press-release/2020-192

 

 

英語なので翻訳しておきます。

 

―――――――――――――――――――――――
SEC、規制S-Kに基づく事業、法的手続き、

リスク要因の開示を近代化するための規則改正を採択 (即時リリース)2020-192

 

ワシントンD.C. 2020年8月26日

証券取引委員会は本日、

レギュレーションS-Kに基づき登録者が要求される事業内容の説明(項目101)、

法的手続き(項目103)、リスク要因の開示(項目105)を近代化するための修正案

を採択することを決議したと発表しました。

 

これらの開示要件は、30年以上にわたって大幅な改訂が行われていない。

欧州委員会が本日採択する修正案は、ここ数十年の資本市場と国内および

世界経済の多くの変化を反映するために、これらの項目を更新するものである。

 

“SECのジェイ・クレイトン会長は、

「本日、公開会社の事業開示規則を30年以上ぶりに近代化しました。”

 

長年にわたって実績のある原則に基づいた開示の枠組みをベースに、

今日採用した規則は、重要性に基づいており、

今日の投資家がより多くの情報に基づいた投資判断を下すことができるような

情報を引き出すことを目指しています」と述べています。

 

私は、様々な業界や企業にとって、長期的な価値の重要なドライバーとなり得る

人的資本の開示に重点を置くことを特に支持します。

 

これらの規則を近代化・改善し、開示の枠組みに効率性と柔軟性を加えるために、

スタッフの献身的で思慮深いアプローチに拍手を送る」。

 

今回の改正の多くは、原則に基づいた登録者固有の開示アプローチに

長年取り組んできた欧州委員会の姿勢を反映したものである。

 

これらの開示要件は、いくつかの点で規定的ではあるが、重要性に根ざしており、

各登録者の事業、財務状況、および将来性の理解を促進するように

設計されている。

 

この規則は、経営陣および取締役会が登録者の業績を管理し評価するために

使用するレンズと一貫した基準に基づいて、

この情報が提示されるように設計されています。

 

項目101、103、および105の近代化は、登録者の特定の状況を反映して

調整された改善された開示を引き出すことを目的としており、

投資家のための開示を改善し、登録者のコンプライアンスへの取り組みを

効率化するよう設計されています。

 

また、本改正は、開示書類の可読性を向上させるとともに、繰り返しを抑止し、

重要でない情報の開示を減らすことを目的としています。

 

 

色々と難しいことが書いていますが、ポイントは

 

「投資家に向けて人材マネジメントが適切に行われるように、

定められた項目をモニタリングして開示しなさい」

 

ということです。

 

 

すでに、この基準書を検討されている方もいらっしゃると思いますが、

これはかなり大変な仕事になると思います。

 

めんどくさいならやらない、という選択肢も無くはないのですが、

気になる点は証券取引所が音頭を取っている点をどう理解するかです。

 

背景には、パワハラ、セクハラ、差別、不祥事のような労務問題で

業績を悪化させる企業が後をたたないことや、

人材育成が下手で離職者が絶えない会社や、組織風土に問題があり

メンタル休職者が多い会社が、投資家から見えないことの恐怖があります。

 

つまり、アメリカでは、人事情報を適切に開示しない会社には、

お金が回らなくなる時代が始まったと言うことです。

 

 

では、日本ではどうなるのでしょうか?

 

はい、ISO国際標準規格が制定されたということは、日本も時間の問題でしょう。

 

将来的には、銀行が融資をする際にこの基準に則った情報開示を要求するのでは?

と予測する人もいます。

 

日本国内でもぼちぼちISO30414対応セミナーが開催されているようですが、

どれも大盛況のようです。

 

あなたの会社では準備進んでいますか?

 

 

実は私、前職日産自動車で、今はレバノンにいるゴーンさん指示の下、

人事情報の定例報告を5年間やっていました。

 

自分でも満足できる内容になったのは、4年目と5年目でした。

 

最初は、マジで生みの苦しみでした。

 

最初に何が大変だったかと言いますと、

「データが使える形に揃っていない!」ということでした。

 

これ、簡単なことですが、とても重要なことです。

 

 

例えるならば、数値データが漢数字で入力されている!というようなレベルです

(注:ここまで酷くなかったですが、イメージはこんな感じでした)

 

大学の先生やコンサルタントでは知り得ない、

現場での業務の実態を知っていただいていた方が、

実際に開示文書を作る時に有効になるであろう、と考えております。

 

 

なので、2021年の2月の末くらいに、

ZOOMオンラインセミナーをやろうと思います。

 

タイトルは、「ISO30414にラクラク対応する3つのコツ」(仮)です。

 

 

ひとまずメルマガ読者の皆様限定にします。

 

このメールで参加申し込みしていただいてもかまいませんが、

近いうちに正式な案内出すと思います。

 

ゴーンさんの業績には功罪ありますが、

人事リソースマネジメントを定着させた成果は、

私は非常に大事な成果だったのではないかと思っています。

 

(だからと言って、トンズラは良くないですが。。。)

 

 

山極毅

 

 

P.S.

実は今、スイスのISO事務局や国内関係機関と調整をして、

セミナーでISO304141基準書の開示をしても良い許可を受けようとしています。

 

こちらは有料セミナーでの提供になっちゃうと思いますが、

2月のセミナーは無料で参加できるようにします。

 

かなり高額なライセンスフィーを要求されちゃっていますので、

鋭意交渉中です(笑)

 

 

P.P.S.

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

ご感想、ご質問などありましたら、こちらからお寄せ下さい。

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